Q どんな燃料を使うのですか?ガソリンは使えますか?
A
燃料の主成分はメチルアルコールです、ガソリンは使用できません。
一般的に模型用エンジンではメチルアルコールに15〜25%の潤滑油と、添加剤としてニトロメタンを混合させた燃料を使用します。


Q エンジンの20とか40というのは大きさを表しているのは判るのですが、この数字は何を表しているのですか?
A
数値は排気量を表しています。但し単位は立方インチが基準となります。
1立方インチ、つまり1インチの三乗(16.38706cm^3 (cc) = 2.54 x 2.54 x 2.54cm)を基準としています。
たとえば40XZの排気量は6.47ccですが。排気量を1立方インチをccで表した数値(16.38706cc)で割ると、
0.394824 = 6.47 / 16.38706
となり、この0.394824を40と表現しているわけです。


Q ディーゼルエンジンもあるみたいですが、軽油は使えますか?
A
残念ながら模型ディーゼルエンジンは軽油のみでは使用できません。模型ディーゼル専用燃料をご使用ください。
ちなみに模型ディーゼル専用燃料は、軽油を気化させることを目的としてエチルエーテルを混合しています。


Q バイオエタノール燃料の実験で使ってみたいのですが...
A
グローモデルならば、グロー燃料にバイオエタノールを混合した燃料で運転可能です。

詳しくは弊社までお問合せください。



Q ニードルとは?
A
ニードルはエンジンに供給する燃料の流入量を可変するための部品です。ニードルは針状の先端部分が燃料口を塞ぐ位置にセットされ、これを回すと下図に示すように燃料口に対して直角方向に動き、燃料口の開口面積(通路)が変化するように出来ています。
この燃料の流入量を可変する事によって、空燃比を調節します。

 

Q 空燃比とはなんですか?
A
キャブレターでは燃料と空気の混合気が作られますが、この燃料と空気の比率を空燃比と呼びます。
一般的には空気に対して燃料が多い状態を「燃料が濃い」(リッチ)と言い、逆に燃料が少ない状態を「燃料が薄い」(リーン)と言います。
「濃くする」=「甘くする」、「薄くする」=「絞る」等ともいいます。

 

Q ニードルを開けると燃料が沢山入ると思うのですが、開けると回転数が下がりますが何故ですか?
A
燃料をエンジン内で効率よく燃焼させるには空燃比が理想的な状態である必要があります。
濃すぎても薄すぎても効率が悪く、回転数は下がってしまいます。

 

Q ENYAエンジンは他社エンジンと構造上調整方法が違う所はありますか?
A
特別違いはありません。以前発売していたGMタイプキャブレターは構造の違いはあります。現在一般的なスロー絞り(弊社のTNタイプキャブレター)はジェットに対向したテーパー状ニードルが、ジェットに入ることによって起こるノズル面積の変化により燃料の量を調節しています。これに対し、GMタイプキャブレターは燃料がスロットルバルブローターに刻まれたテーパー状の溝を通るように出来ており、ローターの角度変化に伴った溝の幅の変化(実際には溝に対向した穴との関係で事実上溝の幅が変わるわけで、刻まれた溝自身の幅は変化しません)により燃料の量を調節しています。前者はドライバーでニードルの出る量を変えて調節するのに対し、後者はキャブレターに取り付けられた調整レバーで調整します。何れの方式も、中速以下の状態の燃料の量の調節が可能という点では全く同じです。


Q クロスフロー式とはどの様なエンジンですか?どんな特徴がありますか?
A
2サイクルエンジンの掃気方式の一つで、ピストン上部を横切るように掃気及び排気が行われることからクロスフローと呼ばれています。クロスフロー形式のエンジンの場合、現在主流のシニューレに比べ、掃気時のシリンダーへの充填効率が低いため、同じ排気量で比較した場合シニューレ方式に比べ最高出力は下がります。しかしその分燃料消費が抑えられるという特徴があります。また、掃気ポートの数、面積共に少ないため、構造的にシンプルであり比較的安価で丈夫です。


Q 上空でスロットルをスローにするとエンジンが止まってしまいます。
A
スロー調整時、エンジンをスローの状態のまま(エンジンが冷え気味の状態)調整すると、上空でスローにした時に燃料が薄くなり止まってしまう事があります。スロー調整時もできるだけ上空と似た状態を作り出すために、エンジンを温める意味で、ハーフスロットルからフルスロットルの状態で数秒保持し、その後スローの状態にして、スロー調整を行う事をオススメします。

 

Q 説明書通りニードルを2〜2回半開けて始動したのですがスローにするとすぐ止まり回転が続きません。
A
使用しているエンジン、燃料、プラグやその他、気温などの環境によって違いはありますが、スローの状態で燃料が濃い場合が多いです。TNキャブでしたら、スローニードルを若干絞って(右に1〜2回転程度回す)みてください。

 

Q ENYAエンジンは慣らしに時間が掛かって調整が大変だと聞きましたが本当ですか?なぜそうなるのですか?
A
シリンダー、ピストンの仕様が、アルクローム、ABC、ABN、またリングの製品であれば慣らしの時間はさほど必要とはしません。鉄製のシリンダー、ピストンの製品に関しては十分な慣らしが必要です。鉄製のシリンダー、ピストンの製品は他の形式に比べ表面が摩耗しやすいですが、しかし十分な潤滑状態で金属同士をすり合わせる事で、シリンダー、ピストン共に非常に滑らかな表面に仕上がると同時に、シリンダー、ピストン間の隙間の少ない絶妙な状態を作り上げる事が出来ます。こうして得られた滑らかな表面はフリクションロスの低減、また隙間の少なさは圧縮漏れの低減に貢献し、同時に耐久性向上につながります。慣らしに時間のかかる製品は、その耐久性向上とパワー持続のために採用している一つの手法とご理解いただければと思います。


Q ENYAエンジンは長持ちすると聞きましたが本当ですか?それは何故ですか?
A
私どもの製品をご購入いただいたお客様に、少しでも長く楽しんでいただきたい、という思いから創業以来一貫して堅牢な製品作りを心がけております。


Q 耐久性に優れているとよく言われますが、具体的にどの位のライフがありますか?
A
使用状況にもよりますが、お客様の中には修理無しで1000回の飛行を行った方もいらっしゃいます。

 

Q ENYAエンジンはうるさいと聞きましたが静かなマフラーはありますか?
A
各エンジン用にバッフル付きで消音効果の高いマフラーを用意しています。

 

Q 製造中止になってしまったエンジンのパーツは手に入りますか?
A
全てではありませんが、古いエンジンのパーツも在庫しています。直接弊社までお問合せください。


 

Q アフターサービスはどの様なポリシーで行っていますか?
A
弊社では、お客様にご購入いただいたエンジンを少しでも長く使っていただけるよう、エンジンの新旧にかかわらず修理やオーバーホールを承っております。修理の際は可能な限り販売当時の部品を残し、お客様の負担を少なくする努力もしております。交換せざるを得ない場合のみ新品の部品と交換いたします。消耗した部品を交換する事でエンジンは蘇り、更に長く使っていただけます。